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大御所「Portland Art Museum」

近場を歩きなおすのも悪くない。自宅から30分以内で、現実をしばらく忘れさせてくれる場所。それがPortland Art Museumだ。気持ちよい日曜日。駐車場探しにイライラするのももったいないので、ぶらりとバスに乗って出掛けてきた。

多彩。それが私の印象だ。ダウンタウンに位置するこの美術館は、地下も数えて5つのフロアーから成り立っている。設立は1892年にまで遡り、NWエリアでは最も古い美術館とのこと。建物の中には、写真、ネイティブアート、版画、ヨーロッパ絵画、彫刻、現代美術などなど、様々なジャンルの展示物を目にすることができる。それもそのはず、美術館自体の所蔵品は約3万3千点にも及び、アメリカ国内でも大きな美術館に数えられるそうだ。
私が見てきたのは、日本の自然がモチーフの芸術(浮世絵や版画など)、ルネッサンスから18世紀にかけてブレシア(Brescia、Italy)で活躍した芸術家達の作品、バラエティーとんだオレゴンの若手芸術家達による2006 Oregon Biennial、カルメーン・アート、そして北西インディアン・アートだ。

それですべてではない (詳しくはホームページで、www.pam.org)。私は自分の集中力と相談して、いくつか諦めることにした。「ご飯と一緒で、何事も八割くらいは健康だ。恋愛同様、少し未練を残すくらいが次に繁がる。楽しみは次に持ち越し。」そんな無理矢理な言い訳を用意して外に出た。

楽しみ方は人それぞれ。ウェッブサイトもそれなりに読みやすくなっているので、下調べして狙いを定めて行くのもよし。ペンとメモ帳を持ちつつ、気に入ったアーティストの作品をメモするもよし。セクションごと、一つずつの世界観がガラリと違うので、とりあえず行っても、きっと自分のお気に入りのセクションが見つかるはずだ。

個人的には、Oregon Binnialのエネルギッシュな作品と、渋い浮世絵がお気に入り。アメリカでの広重や北斎の浮世絵を見るのもなかなか新鮮。浮世絵が、海外ではどのように理解されているのか知るのも興味深い。それと4階が地味によい。白地の壁と木目のフロアーに、日の光が斜めに程よく差し込む。人影もほとんどなく、自分の足音が耳に心地よい。ほんの少しの間だけ、その空間が自分のものになったような気さえする。

ここの地下には、NW File Centerの本部もあり、一般の映画館で見れないような味のある映画を頻繁に上映している。NW File Centerが発行している冊子や、無料のタウン誌などでスケジュールをチェックできる。今日は、Samurai Sageなる日本映画を上映していたようだ。一つの映画の上映期間は短いので気をつけたい。

美術館の入場料金は、大人$10、子供$6、シニアの方(55歳以上)と学生は$9。(映画は大人$7、学生$6、シニア$4、そして二つ同時に見るときは、$2追加となる。)

お手軽に週末を楽しみたいときにいかがだろうか?

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